青空について

2 0 2 5年、国民の３人に１ 人が６５歳以上という、超高齢社会を迎えます。私たちが恐れる地震などの自然災害は予測できませんが、この高齢化社会は、私たちが受け入れたくなくとも、否応なしにやってくることが決まっているのです。

2 0 0 0年に施行された介護保険制度は、高齢者の尊厳を保持し、その能力に応じた自立した日常生活を営めるよう、保険・医療・福祉の増進を図る事を目的とされた制度です。私たちは、来る超高齢化社会を支える社会保障のど真ん中で活躍しているのです。

私が、この介護・福祉の現場に関わるようになったのは、今から1 5 年前です。居宅介護支援や訪問介護事業からはじめ、障害者の介護サービス、そしてデイサービスなどの通所介護施設を立ち上げるまでに発展し続けてまいりました。特に、特別なスキルや対応を求められる認知症の方々へのケアに尽力するための認知症対応型デイサービスまで取り組むことができるようになった事は、私共が地域や社会に貢献できる幅が広がったと実感しています。

そして、２０１８年には小規模多機能型施設の開設も実現しました。この一連の事業の展開により、介護やケアが必要な方々には、様々な事情に応じて、「通い」「宿泊」「訪問」などのサービスを組み合わせて、必要な支援が柔軟に対応できるようになりました。

何の手助けもいらず、生涯にわたり、自分の力で生きていけるということが理想です。しかし、長い人生の中で、他人の援助が無ければ生きていけない状況に見舞われ、生活が一変することもあります。そんな時でも、必要な援助が必要な分だけ受けられる社会こそ、生涯を通じて安心で安全な社会であると、私は考えます。現在、高齢者を取り巻く様々な問題は多岐に渡ります。

しかし、誰もが望むのは、住み慣れたご自宅で信頼できる人々に囲まれて人生をしめられる事では無いでしょうか？ご本人やご家族が望めば、施設に入居することなく、ご自宅でご自身のペースで療養できる。そんな理想を実現するための繫ぎ手として、私たちは存在します。

これまで築いてきた信頼を保持しながら、介護・福祉にまつわる様々な課題を解決しつつ、さらに発展しつづける企業でありたいと、私は思います。